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トピックス

トリミング

狂犬病予防注射の季節

毎年、4月になるとほとんどの市町村で狂犬病予防の集団注射が行われます。
狂犬病予防法で、生後90日を超えた犬は市町村への登録申請と毎年1回の狂犬病の予防接種が義務付けられています。
狂犬病の犬が発見された昭和21年当時で発生源の2Km四方の区域で臨時ワクチン接種が実施されました。現在では、4、5Km四方の交通規制・未接種犬へのワクチン接種・移動の禁止・口輪が必要になるでしょう。

ノミの寄生について

ノミダニ駆除剤
【ノミダニ駆除剤】

5月になると、ノミが原因と思われる皮膚炎の犬猫の診察が多くなります。
暖かくなり、公園などを散歩する機会が多くなったためでしょう。
ノミによる皮膚炎は、一種のアレルギー反応と考えられ、ノミの唾液に反応する体質の犬は痒みを強く感じ、自分自身の体を傷つけます。
口の届きやすい部分(尾の付け根から背中)を噛むことにより、傷をつけます。抗生物質と痒み止めを使い治療しますが、基本はノミの駆除と寄生予防です。

5月から始めましょう

犬関東地方では、5月になると”蚊”が出始めます。この”蚊”から感染する病気が糸状虫症(フィラリア症)です。成虫は、心臓に寄生するので血液の流れが障害され、血管壁に打撃を与え、心臓や影響を受けた肝臓や腎臓の働きが悪くなり、死に至ります。
それを、防ぐには予防が一番です。
5月から11月まで予防しましょう。
毎月1回の飲み薬、皮膚につける塗布薬、年1回の注射など、選択肢は飼っている動物の生活に合わせてご相談に応じます。

コリー・シェルティを飼育されている方へ

コリー・シェルティを含む一部の犬種には、使用すると重大な副作用をもたらす薬があります。これは、遺伝子のひとつであるMDR1の異常又は欠損しているためで、正常な他犬種で使用できる薬がコリー・シェルティに使用できません。愛犬の治療・病気の予防のための薬が逆に苦しめることになります。

駆虫薬(フィラリア予防薬)・循環器系薬・抗がん剤・免疫抑制剤・消化器系薬・鎮痛剤・鎮静剤・抗けいれん薬・抗生物質・抗ヒスタミン剤などがあります。

抗がん剤・免疫抑制剤は特に危険が高いです。
コリー・シェルティ・オーストラリアンシェパードを飼育されている方は、遺伝子検査をしておきましょう。

猫のネズミ算

猫1匹のメス猫を避妊しないで飼うと・・・・・猫は交尾の刺激で排卵するので、ほぼ100%妊娠します。
妊娠期間は約2ヶ月で2~8匹の子猫を生みます。
メス猫は6ヶ月おきに子猫を生み育てることができます。子猫は生後約8ヶ月で大人になりますので、生後10ヶ月で最初の子猫を生むことができます。
・・・だから1匹のメス猫を避妊しないで飼うと1年後には20匹!
・・・2年後には80匹以上に!

犬の”アルツハイマー”について

愛犬の寿命が延びて、老齢性の異常行動いわゆる犬の”アルツハイマー”が問題となっています。
年齢としては13歳を越えるあたりから、1-夜鳴き・2-徘徊・3-後退不能・4-無反応・5-削痩などの症状が見られます。
1-夜鳴き:夜間に意味もなく鳴いたり、大声を出し止められない。
2-徘徊:トボトボと前へ前へと円を描くように歩く。
3-後退不能:狭いところへ入り、自分で後ろへさがれなくなり、鳴きだす。
4-無反応:飼い主、自分の名前が、わからなくなり無反応になる。
5-削痩:よく食べ、よく寝て下痢もしないが痩せてくる。
このような様子が見られたら、お早めにご相談下さい。

犬のめまいについて

最近「めまい」をおこしている犬の診察が多くなりました。眼球が左右に又は時計回り・反時計回りに動き続け、犬自身が真直ぐに起立して歩行できない状態になります。
原因は老齢又は転倒による外傷性の場合が多いようですが、まれに腫瘍性のこともあります。食餌管理が上手に看護できれば死亡例は少ないです。
犬の寿命が長くなった一例だといえるでしょう。